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【批評】『The Last of Us part2』レビュー【感想】

 

 皆さん、こんばんは。

 今回は6/19発売"CEROレーティング Z"PS3の名作ソフト『The Last of Us』の続編『The Last of Us part2』(ラスアス2)について、レビューしたいと思います。

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『The Last of Us』とは

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 『The Last of Us Part2』についてお話しする前に、まずは『The Last of Us』について簡単に説明させていただきたます。

 『The Last of Us』は『アンチャーテッドシリーズ』や『クラッシュバンディクー』でお馴染みの『NAUGHTY DOG』が開発元のPS3専用タイトルです。

 

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 2013年6月14日に世界同時発売され、のちに発売されたリマスター版を含め発売から5年で累計1700万本以上売り上げた超人気新規タイトルです。評価も非常に高く、ゲーム史上最多のGOTY(ゲームオブザイヤー)を獲得し数々の賞を受賞しました。

 中年男性「ジョエル」と10代の少女「エリー」の過酷なサバイバル劇を描く、所謂「ゾンビゲーム」でありTPSサバイバルアクションといった立ち位置です。非常にリアルな質感や描写でまるで映画の中のキャラクターを動かしているような感覚になれるゲームです。ストーリー・アート・デザイン・プレイフィール・ゲーム性、あらゆる要素を突き詰めた非常に完成度の高いゲームです。

 パンデミック後の荒廃した過酷な世界の中で時に「感染者(所謂ゾンビ)」に襲われ、時に同じ「人間」に襲われたりする生き抜くことさえシビアな状況下で、「ジョエル」と「エリー」の「絆・愛情・信頼関係」を緻密に描いており、そのストーリーや演出に胸を打たれたプレイヤーは非常に多かったです。

 気になるその内容はまだ未プレイの方は実際にプレイすることをおすすめします。ゲーム史上最高の体験の一つとなることを約束致します。

 

 

 長くなりましたが、それほどの名作の続編ということで非常に高い注目が集まっていた『The Last of Us part2』です。

 ここからは「ストーリー」「ゲーム性」「デザイン・アート」の3点に注目してレビューしていきたいと思います。

 

 

 

ストーリー

世界観:★★★★★

演出:★★★★★

展開:★★☆☆☆

総評:★★★☆☆

 

※前作・今作のネタバレが含まれます。ネタバレが嫌な方はストーリーの項を飛ばしてください。

 

The Last of Us part2(以下、LoUと表記します)

 

世界観

 今作では前作で展開された世界観をエリーアビーという二人の視点を使うことで、LoUの世界の深いところまでプレイヤーに見せることに成功しています。

 エリーやジョエルたちが出会った人間のコミュニティ以外にも様々なコミュニティがあること、過酷な世界に生きる人々は文明崩壊以前よりも強く思想や価値観による対立が激しくなり、感染者や物資以外にも敵対勢力という脅威を抱えてしまうという、人間のサガなども見せつけられます。

 前作では深く描かれなかった当時の「ファイアフライ」の裏側など世界観の深掘りがされており、プレイヤーを本シリーズの世界に埋没させるのに一躍買っています。

 

演出

 物語の緩急のつけ方が絶妙であり、中弛みを感じさせない演出がプレイヤーを惹きつけます。続きがとても気になり、中断どころを見失ってしまうほどゲームに熱中させるつくりは流石の一言です。

 「復讐」というテーマは他のテーマよりも絶対と言っていいほど結末に賛否両論が出ます。しかし、確かにあの日ジョエルと旅したエリーの人生の傍に立ち追体験したプレイヤーに細部までこだわった演出で見せることができていたと思います。

 名作映画の演出と遜色ない素晴らしい出来だったと言えます。

 

展開

※ここからの評価は個人の感性や価値観によって評価が最も別れるところです。あくまで、私一個人の感想として受け取ってもらえたらと思います。

 

 まず、前作のあらすじをさらっとおさらいします。前作内容を覚えている方は飛ばしてください。

 

+前作のあらすじ
 前作『The Last of Us』の最後には、エリーが持つ感染の抗体を摘出することでワクチンを生成可能なことがわかり、それで人類全体が救うことができる一方、それは脳と同化しており摘出するということはエリーの死を意味していました。  しかし、これまでの旅でジョエルはエリーのことを娘のように愛しており過去に自分の実の娘を失った経験もあり、「世界を救うために娘を犠牲にする」という選択よりもエリーを生かすことを選びました。エリーを連れ戻そうと追ってくる者、道を阻む者を皆殺しにしました。その事実を知らないエリーに真実を問われた際、ジョエルは不器用な嘘をついて「エリーのような免疫を持つものはたくさんいた、だからお前はあそこにいなくてもいい」と言いました。エリーはジョエルの言葉を信じるといい、二人の旅は幕を閉じました。

 

 前作の結末から4年の歳月が経過したのが本作の舞台となります。

 本作で序盤では、前作で長い時間をかけて培われたエリーとジョエルの絆が破壊される衝撃的な事件が発生しますこれには筆舌に尽くしがたい苦痛を多くのプレイヤーに与えたことでしょう。エリーと同じように強い憎しみを上手くプレイヤーにも感じさせたつくりだと思います。エリーの復讐への動機や執念をプレイヤーに共感させており、エリーが慟哭し「やめて」「絶対に殺してやる」という言葉はプレイヤーの脳裏にも同様に浮かんだことでしょう。

 また、物語中盤からジョエルを拷問の末撲殺したアビーをプレイアブルキャラクターとして使うのですが、WLFという組織の内情やシアトルという地域を取り巻く環境、エリーやジョエルたち以外のこの世界を生きる人々の生き様を見ることができます

 しかし、一方で非常に強い憎しみを誰もが抱いたであろうアビーの環境や心情など知りたくない、知ったことではないと思ったプレイヤーも多いのではないでしょうか。誰しもが何かしらの事情を抱えているのは当然ではありますが、こっちからすればアビーに復讐したい気持ちでいっぱいなのに長時間アビー側の様子を見せられるのはちょっと違うかな…って感覚が強かったです。勿論、アビー側の事情も理解できますし同情できますし、なんならあの世界ではどう考えてもジョエルは人類に対する裏切り者であり圧倒的に悪いのはジョエルになっちゃうんですけど、人間って一人と種族全体を秤にかけても一人を選んでしまう可能性がある・感情を持っているところが複雑で飲み込めきれないけど面白いところなんですよね。

 だからこそ、前作でエリーとジョエルの決断を多くのプレイヤーは受け止めて、二人には幸せになって欲しいと願ったわけです。それをあのような結末で終わって、プレイヤーが納得できるかと言われたら絶対にNOだと思うんですよ。

 前作で払った犠牲も無駄になりますし、だからといってエリーの抗体からワクチンを取って人類が救われるわけでもない。エリーやアビー、そしてジョエルの利己的な行動と決断を追体験しただけです。あれほどの大罪を犯したジョエルはいずれあのような報いを受けることは想像に難しくありませんでしたが、それでも悲しいし辛いし報われない。

 演出や物語のつくりは勿論素晴らしいです。ゲームとしても楽しく遊べました。ですが、結末に納得できるかと言えば納得できませんし、続編として出て面白かった一方でこのような結末など出なくてもよかったという思いもあります。

 ストーリーとしては星を5つあげたいところですが、私がジョエルとエリーを贔屓してしまうあまりにこの結末は耐え難く、星を3つ差し引くことにしました。

 

 

 

ゲーム性

戦闘の緊張感:★★★★★

難易度のバランス:★★★★★

アイテム作成:★★★★★

 

戦闘の緊張感

 前作も緊張感のある戦闘が多かったのですが、今作でもそれは健在…いや更に緊張感のあるものになっているでしょう。

 感染者の大群から必死に生き残ろうと足掻くスリル、マンハンター達の巧妙な狩り、強力な感染者との死闘など、あらゆるシチュエーションで緊張感のある戦いが味わえます。

 銃火器を駆使して戦うのか敵を一人一人静かに始末していくのか無用な戦闘を避け賢く立ち回るのか遊び方は人それぞれです

 

難易度のバランス

 本シリーズは幅広い難易度が設定可能で、物語の途中でも難易度が変更可能です難易度によって敵の強さや索敵能力、そして道中で拾うことができる物資の量が変化します。

 ノーマルでもなかなか歯応えがある難易度なので、ゲーム慣れしている方で丁度良い塩梅です。銃の弾薬がそれなりに多く、無駄遣いさえしなければ難所は銃火器を多く使用することで乗り越えることが可能な一方で、初見で死なずに突破するのがなかなか難しかったりします。

 それが難しいなら更に難易度を二段階まで下げることが可能です。敵の能力が下がり、かつ物資が豊富に調達出来るので文明の力で感染者を圧倒、物資の豊富さでハンターたちに差をつけることができるでしょう。

 更に難易度を上げることも可能で、最高難易度ともなるとかなりの『死にゲー』になることでしょう。慎重な立ち回りが必要不可欠であり、一対多などもってのほか。ステルスだけで乗り切るのも難しく、時には貴重な物資を惜しまず投入する決断も必要です。

 これだけに留まらずさらに細かく設定可能であり、例えば敵の強さは最大まで強くしておきながらも物資は豊富にしつつ自キャラを強くしたり、自分に最も適した環境に設定してプレイが可能で、誰でも最後まで物語を楽しむことができ、かつ誰でも好きな遊び方ができる素晴らしい仕組みとなっています。

 ライトプレイヤーからコアなゲーマーまで幅広い人に楽しんでもらえる難易度設定です。

 また、スキルの育成要素もありますが、2週目以降にその成長具合を引き継ぐことも可能で、キャラクターが育ってから高難易度の挑むということも可能です。

 

アイテム作成

 本シリーズ独自のアイテム作成要素も健在です。パンデミックにより文明が崩壊し、物資の生産がほぼなくなった世界では文明崩壊前の物資が非常に貴重であり、人がいなくなった空き家などからアルコールなどを手に入れ、医療キット火炎瓶を作成したりするサバイバル要素は本当に面白いです。

 限られた物資から何を作るのか、傷を多く負って救急キットを多く作ればそれだけ物資が枯渇していくなど、世界観とゲーム性が上手く融合した要素であり、この世界の物資の困窮具合などが味わえます。

 弓の矢なども作成可能で、折れなければ回収して再利用可能な矢は非常に心強い武器です。

 

 

 

デザイン・アート

3Dモデル:★★★★★

キャラクターデザイン:★★★★★

背景美術:★★★★★

 

3Dモデル

 本作の3Dモデルは非常にリアルで出来が良いです。キャラクターの微妙な心情を表情でこれだけ表現できるのは素晴らしいの一言に尽きます。言語化できない難しい感情やキャラクターの葛藤、本作のテーマである「復讐」とそれに伴う「怒り」や「悲しみ」や「虚しさ」といった要素をキャラクターの表情の機微から見て取れます。

 アクション時の動きも非常にリアルであり、筋肉の動き人間の関節の動きがとてもよく研究されて、表現できています。動きのしなやかさ、ふとした人間の癖や仕草など見られモニターの向こうの二次元の世界を見ているのではなく、すぐ先にいる三次元の人間を見ているような感覚になれます。

 

キャラクターデザイン

 前作から4年が経過している設定のため、エリーの成長やジョエル・トミー・マリアの老いなど、前作から続投しているキャラクターの変化が如実に感じられ、実際の経過時間とも合わさって前作から長い時間を経たんだな、今の彼らを見ているんだなって思わせられます。

 また、今作から人種の多様性が増しておりアジア系のキャラクターも多く登場したり、前作までだと白人・黒人って区別に大別しやすかったのですが、今作からはもっと細別化されていました。白人でも何系、黒人でも何系、ラテン系、中華系…といったように現在のアメリカの人種体系が反映されているように感じましたね。

 今作ではエリーと対を成すプレイアブルキャラクターであるアビーは筋骨隆々の女性キャラクターであり、前作ではいなかった過酷な世界を生きる逞しさと女性らしさを併せ持ったキャラクターとして上手くデザインされていると思いました(ただし、好きかと言われたら…NOですかね)

 

 

 

総評

スコア:75/100

 

 前作に引き続き非常に高い完成度を誇るタイトルであり、前作をプレイした方も満足できるつくりだと言えます。

 一方で非常に賛否の分かれる結末であり、人によっては酷評するものもいるでしょう。しかし、それはゲーム内容と同じように人ってそんな単純じゃなくて複雑で難しいんです。

 だからこそ、前作をプレイした方、新しく始めようという方にオススメしたい作品だと思います。

 

 

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: Video Game
 

 

 

ひとこと

 やっぱつれぇわ・・・。

 暇なときに2週目高難易度配信予定です。

 

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